どのような選択肢がありますか?
治療の概要、治療件数、リスク、児の予後について、TESEの中でもConventional TESEの場合とMicro-TESEの場合を比べてみましょう。
また、TESE以外の概要もご覧ください。
TESEのメリットやデメリットの情報を得て、ご自身にとってどのくらい重要が考えてみましょう。

選択肢を比べる(治療の概要)
| Conventional TESE | Micro-TESE | |
| 主な対象者 | 閉塞性無精子症の方 精巣で精子は作られていますが、通り道に問題があります。 | 非閉塞性無精子症の方 精巣で精子形成が低下しています。 |
| 主な精子回収方法 | 陰嚢皮膚を1~2㎝ほど切開して少量の精巣組織を取り出し、採取した組織の中から精子を回収します。 顕微鏡を使い、組織の中から精子を探します。 ![]() | 陰嚢皮膚を3~5㎝切開して、精巣そのものを外に出します。 精巣白膜を切開、手術用顕微鏡を使って中にある精細管を観察します。精子がいそうな精細管を特定し、その部分を採取します。 顕微鏡を使い、組織の中から精子を探します。 ![]() |
| 主な治療方法 | TESE+ICSI 精子を採取し、女性の卵巣から卵子を体外に取り出して精子と受精させ、子宮に戻す方法です。 女性に対して、卵子を体外に出す採卵と、受精卵を移植する処置があります。 | |
| 手術時間 | およそ30分![]() | およそ1時間~1時間30分![]() |
| 麻酔方法 | 主に局所麻酔 | |
| 精子回収率 | ![]() Conventional TESEをうけた100人のうち95人以上で精子を回収できました:95%以上 *文献岡田ら(2022)を基に作図 | ![]() Micro-TESEを受けた100人のうち30~40人で精子を回収できました:30~40% *文献岡田ら(2022)を基に作図 |
| 胚移植あたり 妊娠率 | ![]() Conventional TESEで精子を回収後に顕微授精・胚移植をした女性パートナー100人のうち42人が妊娠しました:胚移植あたり妊娠率42.1% *文献:湊ら(2022)を基に作図 | ![]() Micro-TESEで精子を回収後に顕微授精・胚移植をした女性パートナー100人のうち48人が妊娠しました:胚移植あたり妊娠率48.7% *文献:湊ら(2022)を基に作図 |
| 治療場所 | 手術室、採卵室、培養室など特殊な設備 | |
| 有効性と限界 | 時間的に効率が良いです。 特に閉塞性無精子症の方に対応可能です。 精子が回収されない場合もあります。 治療成績は加齢とともに低下すると報告されています。 | 時間的に効率が良いです。 特に非閉塞性無精子症の方に対応可能です。 精子が回収されない場合もあります。 治療成績は加齢とともに低下すると報告されています。 |
| 精子の凍結・保存 | 正常の精子が回収できた場合は組織の凍結を行います。 液体窒素タンクで凍結保存し、後日、融解した精子を顕微授精に用います。 凍結精子は女性パートナーの卵子へ受精させる場合に融解して使用します。 精子の凍結保存には費用がかかります。 ![]() | |
| メリット | 精子が回収された場合は、パートナーが妊娠しやすい処置ができます。妊娠の可能性は、あなたの精子の状態、パートナーの卵子の状態によって異なります。 | |
| デメリット | TESEとICSIを同じ施設で受けられる機会には限りがあります。 TESEとICSIを同じ施設で実施しない場合は、採取後の精子を凍結しないで運ぶ必要があるので、時間経過とともに運動率が落ちたり、細胞の変性が起こったりする可能性があります。 | |
| リスクと副作用 | 妊娠しない可能性もあります。TESE+ICSIで妊娠する可能性は、精子と卵子の状態によって異なります。 | |
引用:岡田弘, 岩端威之, 杉本公平.(2022). simple TESEとmicrodissection TESEの適応と実施法. 臨床婦人科産科,76(4),274-277.
引用:岩端威之,大坂晃由, 杉江美穂,他.(2023). 精巣内精子採取術. 小児外科,55(12),1364-1367.
引用:湊沙希, 山本由理, 野口拓樹,他.(2022). 当院における精巣内精子採取術・顕微授精(testicular sperm extraction-intracytoplasmic sperm injection:TESE-ICSI)の治療成績と周産期予後の検討. 現代産婦人科,71(1),93-98.
選択肢を比べる(TESE以外の概要)
全ての方が、精子採取術を実施しても回収できるわけではありません。
左右の精巣から精子の回収が認められなかった場合は下記選択肢の検討をお勧めします。
| AID:提供精子を用いた人工授精 | 里親 | 養子縁組 | |
| 概要 | 夫以外の第三者から提供された精子を用いて人工授精を行う方法。 非配偶者間人工授精(Artificial Insemination with Donor semen)と言います。 | 子どもが18歳になるか家庭に戻るまでの間、親の代わりに養育します。実親が子どもを養護できるようになるまでの間や、自立に近い年齢のこどもが自立するまでの間など、一定期間の養育を前提としています。 | 戸籍上も自分たちの子どもとして育てます。 戸籍の変更を伴うもので、親代わりとなる人と子どもとの間に親子関係(戸籍を変更)を築き、永続的に養育していく制度です。 |
| 日本の歴史 | 1949年に無精子症の夫婦に対して初めて行われ、70年の歴史があります。 2023年には72人のお子さんが誕生し、現在までに1万人以上が誕生しています。 | 1947年に里親制度が制定されました。 2021年には養育が必要なお子さんの7,798人が里親の家庭に委託されています(こども家庭庁,2025)。 | 1987年に特別養子縁組制度が成立しています。 2022年の成立件数は580件でした(こども家庭庁,2025)。 |
| 主な治療や対応 | 女性パートナーが人工授精を受けます。 | 児童相談所や里親支援機関に相談し、研修・調査後に審査を経て登録します。 | 児童相談所または民間あっせん事業者に相談し、条件が一致した場合に、家庭裁判所に特別養子縁組の審判申し立てを行います。 |
| 親権 | 産みの親 | 産みの親 | 育ての親 |
| 戸籍 | 産みの親の戸籍に入る | 子どもの戸籍変更なし | 子どもの戸籍変更あり |
| 行政からの手当 | 手当なし | 手当の支給あり 9万円/月+生活費5~6万円/月 | 手当なし |
| メリット | 女性にとって遺伝子を受けついだ子どもを妊娠・出産できます | 一定の期間、子どもを育てられない実親に代わって、子どもを育てることができます | 養子である子どもと実親子同様の関係を結べます |
| 課題 | 精子提供者は匿名の第三者ですが、国連の子どもの権利条約の規定、子どもの遺伝上の親の個人情報を知る権利も議論されています(千葉,2024)。 | 登録里親が少ない 里親委託に対する実親の同意を得ることが難しい 発達障害等児童の抱える問題等が複雑化 実施体制の整備が不十分 | 要件が厳格 年長の児童について制度を利用することができない 実親による同意の撤回に対する不安 |
*下記文献を基に表を作成
引用:千葉公嗣.(2024). 非閉塞性無精子症 microTESEで精子採取不可能だった場合の患者対応. 泌尿器外科,37(1),16-21.
引用:こども家庭庁(2025). 里親制度等について.
https://www.cfa.go.jp/policies/shakaiteki-yougo/satooya-seido
引用:こども家庭庁(2025). 特別養子縁組制度について.
https://www.cfa.go.jp/policies/shakaiteki-yougo/tokubetsu-youshi-engumi

里親:こどもを迎え入れるまでのステップ
引用:こども家庭庁(2025). 里親制度等について. https://www.cfa.go.jp/policies/shakaiteki-yougo/satooya-seido
養子縁組:こどもを迎え入れるまでのステップ
引用:こども家庭庁(2025). 特別養子縁組制度について. https://www.cfa.go.jp/policies/shakaiteki-yougo/tokubetsu-youshi-engumi

選択肢を比べる(治療件数) 日本産科婦人科学会に引用の許諾を得ました
| TESE+ICSI(新鮮胚) | AID(提供精子を用いた人工授精) | |
| 治療結果2023年 | 治療周期総数 2257 妊娠数47 流産数8 異所性妊娠数1 出生児数38 | 患者総数396名 AID周期総数1,686回 妊娠数90 流産数11 異所性妊娠(子宮外妊娠)数0 出生児数72 |
文献:日本産科婦人科学会 ARTデータブック 2023年 体外受精・胚移植等の臨床実施成績 https://www.jsog.or.jp/activity/art/2023_JSOG-ART.pdf を基に作成
♦日本では2023年にTESE+ICSIにより38人、AIDにより72名のお子さんが産まれました。

日本産科婦人科学会臨床倫理監理委員会のデータより作成
文献:日本産科婦人科学会 「平成20年度~令和5年度臨床倫理監理委員会 登録・調査小委員会報告(2007~2022年分の体外受精・胚移植等の臨床実施成績および2009~2024年7月における登録施設名)」を基に作成
♦日本ではTESE+ICSIにより産まれるお子さんは減少傾向にあります。

日本産科婦人科学会臨床倫理監理委員会のデータより作成
文献:日本産科婦人科学会 「平成20年度~令和5年度臨床倫理監理委員会 登録・調査小委員会報告(2007~2022年分の体外受精・胚移植等の臨床実施成績および2009~2024年7月における登録施設名)」をもとに作成
♦日本ではAIDにより産まれるお子さんはやや減少傾向にあります。
選択肢を比べる(ICSIと自然妊娠のリスク比較)
| ICSIによる母体・児への影響 | 具体的なリスク | 自然妊娠の何倍? | |
| 産科合併症 | 前置胎盤:胎盤が通常より低い位置で子宮の出口を覆う状況です | 胎盤が出される際に大量の出血を引き起こします | 2.01倍 |
| 常位胎盤早期剥離:子宮の正常な位置に付着している胎盤が妊娠中や分娩中に胎児が産まれる前のタイミングで剥がれることです | 大量出血や止血異常などを引き起こします | 2.16倍 | |
| 癒着胎盤:胎盤が子宮筋層に強固に付着し剥がれない状態です | 大出血を起こす場合があり血液凝固異常が引き起こされます | 7.81倍 | |
| 妊娠高血圧症候群:妊娠中に高血圧がみられる病気で、けいれん発作(子癇)、脳出血などの重い合併症を引き起こします | 出血が多くなり、けいれん発作(子癇)、脳出血、肝臓や腎臓の機能障害といった重い合併症を引き起こします | 1.25倍 | |
| 産科的介入 | 帝王切開術:麻酔をかけお腹を切り児を子宮から取り出す手術です | 出血と血栓症のリスクはありますが、比較的安全な手術です | 1.89倍 |
| 母体への輸血:主に分娩時の大量出血で出血性ショックを起こしそうな時に減少した血液の成分を補う治療です | 輸血を受けることで、蕁麻疹や発熱、呼吸困難や血圧の変動などの副作用や感染症が起こることがあります | 3.76倍 | |
| 母体の集中治療室への入院:お母さんやお腹の中の児に治療をし、注意深く観察します | 産科危機的出血やハイリスク妊娠といった合併症のある場合が多いです | 3.45倍 | |
| 新生児の結果 | 早産:妊娠22週から36週までの間に出産することです。 | 新生児の集中治療室(NICU)で、呼吸(肺)や循環(心臓)、栄養のサポートを受けます | 1.31倍 |
| 先天異常:生まれつき体や臓器の機能に異常がある疾患のことです | 出生時に認められる障害で軽度~重度の様々な症状があります | 1.28倍 (Boulet SLら,2016) | |
| 低出生体重児:2,500g未満で出生した児のことです | 各臓器の機能が未成熟で子宮外での生活に適応できるために呼吸や哺乳等の補助が必要です | 0.87倍 *ICSIは自然妊娠より低出生体重児になりにくいです |
*下記文献を基に表を作成
引用:永田知映(2025).エコチル調査からみたARTが周産期予後にもたらす影響.臨床婦人科産科,79(6),482-487.
引用:不破一将.(2025). ART出生児の予後 ARTを受けて出生した児の短期予後. 臨床婦人科産科,79(6),554-558.
引用:Boulet, S. L., Kirby, R. S., Reefhuis, J., et al.(2016). Assisted Reproductive Technology and Birth Defects Among Liveborn Infants in Florida, Massachusetts, and Michigan, 2000-2010. JAMA pediatrics, 170(6), e154934.
♦産科合併症、産科的介入、新生児の結果において、低出生体重時以外の上記項目は、ICSIは自然妊娠よりリスクが高いことが報告されています。
選択肢を比べる(ARTと自然妊娠の児の長期的予後比較)
| ARTで産まれた児の予後 | 自然妊娠との比較 | 自然妊娠の何倍? | |
| 発達・精神面 | 精神運動・言語・行動・社会性 | ARTと自然妊娠では児の発達は同等(久慈ら,2025; Bayら, 2013) | 1倍 |
| 認知機能:発達遅滞、9歳以降の小学校のテストの点数 | ARTと自然妊娠では児の認知機能は同等(Sandin, S.ら, 2013) | 1倍 | |
| 注意欠如多動症:不注意・多動性・衝動性といった特徴を持ちます | ARTと自然妊娠では単胎児の注意欠如多動症リスクは同等 (久慈ら,2025; Källén, Aら, 2011) | 1倍 | |
| 自閉症スペクトラム障害:対人関係が苦手・強いこだわりといった特徴をもつ発達障害の一つです | ARTと自然妊娠では単胎児の自閉症スペクトラム障害リスクは同等(Liuら,2017) ARTはART以外の妊娠より児の自閉症スペクトラム障害リスクが高い傾向(Rönöら,2022) | 1~0.7倍 | |
| 学習障害・運動発達障害: | ARTはART以外の妊娠より児の学習障害・運動発達障害発生率がやや高い(Rönöら,2022) | 1.17倍 | |
| 疾患 | 脳性麻痺:受胎~生後4週間までの間に生じた脳の損傷により脳機能が障害された状態 | ARTと自然妊娠では単胎児の脳性麻痺リスクは同等(Källén, A J ら,2010) | 1倍 |
| 小児がん: | ARTと自然妊娠では児の小児がんリスクは同等(不破ら,2023; Spaanら,2019;Sundhら,2014;Williamsら,2013) ARTと自然妊娠では児の小児がんリスクは1.42倍(Källén ら, 2010) | 1~1.42倍 | |
| ゲノム・インプリンティング異常:親から受け継いだ遺伝子の発現パターンが正常とは異なる状態 | Silver-Russell 症候群, Beckwith-Wiedemann 症候群の発生頻度が自然妊娠児の10 倍高い(有馬ら,2012) インプリント疾患の発生頻度が自然妊娠児の1.84倍(Yeら,2024) | 1.84~10倍 |
*下記文献を基に表を作成
引用:不破一将ら.(2023). 「生殖補助医療と周産期医療の連携」 生殖補助医療を受けて出生した児の予後. 日本周産期・新生児医学会雑誌,58(4),931-934.
引用:久慈直昭ら.(2025). ART出生児の予後 ART出生児の長期予後 胚凍結保存の影響. 臨床婦人科産科,79(6),559-565.
♦発達・精神面、疾患において、ARTと自然妊娠はリスクが同等、またはARTは自然妊娠よりリスクが高い場合があることが報告されています。
選択肢を知り、比べる あなたの生活のへの影響;Quality of Life
不妊治療は妊娠がゴールではなくその先の出産・育児を目指すため、終わりが見えにくいです。
あなたのライフスタイルや生活への影響を知り、治療を選択することが大切です。

選択肢を比べる(痛み・不安などの身体的・精神的負担)
| Conventional TESE | Micro-TESE | |
| 手術当日の痛み | 手術中は麻酔を使用します。 痛みは手術当日の夜に一番強く、徐々に減ります。 | |
| 痛み止めの使用 | 27.3%の方が座薬を使用(磯田ら,2020)。 | 30.4%の方が座薬を使用(磯田ら,2020)。 |
| 施設より、痛み止めの座薬やアセトアミノフェンなどの内服薬が処方され、自宅で使用します。 当日~手術後2日目の3日間に使用する方が多いです。 | ||
| 術後の痛み | Conventional TESEはMicro-TESEよりやや痛みが少ないです。 手術後7日目には痛みの強さは10のうち1に下がります。 ![]() | |
| 合併症 | 重篤な合併症は稀です。 創部痛、発熱、精巣上体炎 陰嚢内血種などです。 ![]() | 重篤な合併症は稀です。創部痛、発熱、精巣上体炎、陰嚢内血種などです。 Micro-TESEの場合、術後1年くらいは男性ホルモンが20%程低下すると報告されていますが、日常生活へ影響するほどのものではありません。Micro-TESEを2回以上行うと精巣の萎縮や男性ホルモン低下の危険性が高まるので、複数回にわたる手術は推奨されていません(湯村ら,2024)。 |
| 不安 | 非閉塞性無精子症の男性は、97.5%の方が極軽度の不安、2.5%の方が軽度の不安を抱えています(Topuzら,2021)。 | |
| 抑うつ | 非閉塞性無精子症の男性は、62.5%の方が極軽度のうつ病、27.5%の方が軽度のうつ病、10%の方が中等度のうつ病を抱えています(Topuzら,2021)。 | |
| QOL | TESE直前の調査で、非閉塞性無精子症の男性(48.8 ± 6.8点)は閉塞性無精症の男性(51.6 ± 6.6点)に比べて、QOLの精神健康領域で有意に低い得点を示しました(Taniguchiら,2017)。 | |
選択肢を知る(治療スケジュール・通院日数の目安)
| TESE+ICSI (Conventional TESEまたは Micro-TESE) | |
| 治療スケジュール | 施設により1日(日帰り)または1泊2日または2泊3日 手術は30分~3時間 |
| 通院日数の目安 | 保険診療の参考例:施設により項目や回数に相違があります ①初診(来院 1 回目 自費診療) 初診スクリーニング:診察・問診、精巣エコー、 精液検査、採血(肝機能、ホルモン値、感染症など)、採尿 ②再診(来院 2 回目 保険診療) 染色体検査:採血検査のみ(結果判定まで4 週間) ③再診(来院 3 回目 保険診療) スクリーニング結果説明+ Y染色体検査の 採血(判定まで 2 週間) パートナー同席で治療計画作成、婚姻関係確認・住民票持参 ④再診(来院 4 回目 保険診療) 検査結果説明 手術決定 ⑤再診(来院 5 回目 保険診療) 手術前検査(採血、採尿、心電図、レントゲン) ⑥手術(来院 6 回目 保険診療) 精巣内精子採取術 1 泊 2 日の場合は当日入院、翌日退院 ⑦再診(来院7回目 保険診療) 術後の創部確認 男性ホルモン(テストステロン)採血:低下の有無を確認 |
| TESEの術後 | 術後1週間程度は激しい運動やアルコール摂取は控えます 創部(傷)は溶ける糸で縫うため、抜糸は必要ありません 術後、退院日からシャワーは可能です 手術中に創部を止血しますが、術後に多少の染み出し出血があります |
文献:獨協医科大学埼玉医療センター(2022).「顕微鏡下精巣精子採取術(MD TESE説明書」
令和4年6月改訂版, https://dept.dokkyomed.ac.jp/dep-k/repro/_src/270/tese%20r4.6.pdf を基に作成
選択肢を知る(治療費用)
2022年よりTESEは術前検査、麻酔料なども含め健康保険適用です。パートナーである女性の治療開始時の年齢と移植の回数という一定の条件があります。
| TESE+ICSI | |
| 費用 | 施設にもよりますが保険診療の治療費と諸費用を含めると下記が目安です。 Conventional TESE:150,000~200,000円 Micro-TESE:400,000~500,000円 ICSI: 1治療周期(卵巣刺激~採卵・胚移植)に30~100万円で、条件により保険適用があります。 高額で経済的負担があります。 |
表5 生殖補助医療の保険適用条件

https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/funin

選択肢の一つ 治療の休止について
治療期間が長くなると、心身の疲労の蓄積や経済的な不安などから大きなストレスを感じ、治療に対して新たな思いが生じることも少なくありません。「治療を続けても妊娠できないのではないか」「次こそは、妊娠するかもしれない」等、これからどうしたらよいのか迷うこともあるかもしれません。
そのような時には、一旦、治療をお休みするという選択肢もあります。不安や心配事をパートナーと話し合ったり、医師や看護師と相談したりすることも有効です。まずはご自身の心身の状態に注目してみましょう。お休みの後に、治療を再開することは可能です。


♦治療の中断・終了は「経済的負担」「年齢」「出産に至らない」が主なきっかけでした(厚生労働省,2021)。

♦治療継続が難しかった主な理由は「治療費が助成額を超える」「助成金の対象外」「助成対象年齢を超えた」でした(厚生労働省,2021)。*不妊治療費の保険適用前の調査結果です。

♦養子縁組制度や里親制度を利用された方は年齢が若いほど多く、2.4~8.5%でした。
2019年7月、日本産科婦人科学会の生殖内分泌委員会は「45歳かつ/または5回の採卵程度での治療中止を検討する提案が妥当」と提案しています。
引用:厚生労働省/株式会社野村総合研究所.(2021).令和2年度 子ども・子育て支援推進調査研究事業 不妊治療の実態に関する調査研究 最終報告書.000766912.pdf (mhlw.go.jp)









